ここではHMBサプリとは何なのか、HMBとはどういう成分なのかを解説します。
HMBがどういう成分かを知ることで、よりアナタに適した栄養補給ができるなり、筋肉アップまでの最短距離を目指すことができます。
HMBとは
HMBの正式名称は、3-ヒドロキシイソ吉草酸です。まずはWikipediaの説明から引用します。
3-ヒドロキシイソ吉草酸(別名、β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸) - 必須アミノ酸であるロイシンの中間代謝物のひとつ。ボディビル用サプリメントとして販売されている。
HMB (曖昧さ回避) - Wikipedia
3-ヒドロキシイソ吉草酸 (3ヒドロキシイソきっそうさん、β‐ヒドロキシ‐β‐メチル酪酸、英: 3-Hydroxy 3-MethylButyrate, HMB, 3-HydroxyIsovaleric Acid, 3-HIA)はイソ吉草酸のβ位の炭素にヒドロキシ基が結合した短鎖分岐ヒドロキシ脂肪酸である。
ちょっと学術用語が多くて、これではどういう成分が分かりませんね。
HMBを理解するポイントは3つあります。
- 3-ヒドロキシイソ吉草酸という物質のことをHMBと呼んでいる
- 必須アミノ酸のロイシンから作られる
- ボディビル用のサプリメントとして販売されている
3つ目の「ボディビル用のサプリメント」は間違いとは言いませんが、正確ではありませんね。なぜならHMBはボディビルダーだけでなく、筋肉を欲する全ての人に有用だからです。
それはスポーツをする人に限りません。例えば、お年寄りにHMBを与える実験で、お年寄りの筋肉が強化された成果も報告されているからです。
つまり、意識的に筋肉を強化したい人に最適な物質だということですね。
HMBは筋肉にどう作用するのか
HMBは筋肉を強化したい人が摂取すべき物質です。では、具体的にどんな作用があるのでしょうか。
ここではHMBカルシウムを開発した『小林香料株式会社』のページを参照します。
HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)は、必須アミノ酸であるロイシンの代謝産物です。食事によるロイシンの摂取により体内で生成される成分で、筋肉の合成促進と分解抑制因子(シグナル)として働くことが知られています。 簡単に言い換えますと、ロイシンを食べることで日々体の中で作られ「筋肉を作れ」、「筋肉を守れ」という刺激を出している成分になります。
HMBは2つの作用があることが分かります。
- 筋肉の合成促進
- 筋肉の分解抑制
筋肉は分解と合成を繰り返しています。分解することでエネルギーとなり、合成することで筋肉が太く強くなっていきます。
筋肉アップする仕組みはごく単純で、分解を合成が上回れば筋肉がアップします。
合成 > 分解 → 筋肉アップ
合成 < 分解 → 筋肉ダウン
つまり、たくさん合成して、分解をしなければ筋肉アップとなるわけです。そして、まさにこの「筋肉合成促進」と「筋肉分解抑制」がHMBの作用です。これがHMBが「筋肉サプリ」と呼ばれる理由です。
筋肉サプリとしてのHMB
HMBは、「筋肉合成促進」と「筋肉分解抑制」の作用があります。サプリメントとしても同様の働きがあり、HMB配合のサプリは「筋肉サプリ」とも呼ばれます。
一口にHMBサプリ(筋肉サプリ)といっても、主に3種類のサプリがあります。
- HMBのみのサプリ
- HMBと他に有用な成分配合のサプリ
- HMBが配合されたプロテイン
自分に必要なサプリがどのタイプなのか知っておくことは必須です。それぞれのタイプの特徴を解説しますね。
HMBのみのサプリ
純粋にHMBのみが配合されたサプリです。
「HMBのみ」と書きましたが、実際には飲みやすくするための糖質や、湿気を防ぐための乾燥剤などが入っています。これらはサプリメントには普通に使われるものです。
HMBのみのサプリはHMBを効率的に摂れる一方で、筋肉の元になる栄養素(タンパク質)はありません。ですので、タンパク質豊富な食事やプロテインと併用するのが有効な使いかたとなるります。
HMBと他に有用な成分配合のサプリ
HMBのほかに、BACC・クレアチン・アルギニン等の筋肉に有用な作用のある成分が配合されたサプリです。
HMBは筋肉合成の「促進」と、筋肉分解の「抑制」です。筋肉を作り出す働きはありません。そのため、筋肉の元になる成分や筋肉を作り出す成分が配合されたサプリは、より効率的に筋肉アップに繋がるかもしれません。
ただし、純粋なHMBサプリよりも高価なことが多く、使い方によっては無駄な成分となる可能性もあります。
自分に合った成分が配合されているかを確認する必要があります。
HMBが配合されたプロテイン
プロテインにHMBが配合されたタイプです。まだプロテインを飲んでいない方や、筋トレ初心者が始めるには良い選択になります。
ただし、あくまでもプロテインがメインですのでHMBの含有量は比較的少なめです。十分なHMBが摂れない場合は食事を改善するか、HMB専用サプリを併用する必要があります。